調理に、そのままで「水産・食肉缶詰」

 日本の水産缶詰は、カニ、サケ・マス、マグロ類、サバ、イワシ、サンマ、イカ、赤貝、クジラなど、島国だけに実に多くの種類が作られています。主な産地は、北海道、青森、宮城、茨城、千葉、静岡、鳥取、長崎、熊本などです。
 また、用途や輸出先によって、水煮、味付、トマトソース漬、油漬、焼き物、かば焼、野菜煮など、味付けも様々です。もちろん、そのままでも十分に楽しめますが、調理用としても幅広く利用されています。
 一方、食肉・調理食缶詰は、コンビーフ類や牛肉の大和煮などの食肉缶詰と、カレーやミートソースから米飯、菓子、ベビーフードなどまで幅広くカバーする調理食缶詰に分類されます。食肉缶詰はコンビーフ類、牛肉味付、鶏肉水煮・油漬、うずら卵水煮、やきとり、ハム、ソーセージ、ランチョンミートなどが主なもので、山形、福島、新潟、静岡、愛知、沖縄などで作られています。コンビーフが牛肉100%であるのに対し、馬肉に牛肉をブレンドしたものはコーンドミートまたはニューコンミートとして区別されますが、用途はほとんど一緒です。一方、調理食缶詰はカレー、シチュー、ミートソースなどのほか、いろいろな国々の民族風な料理やスープなどが作られ、コンビニエンスフードとも呼ばれます。(参考URL:日本缶詰びん詰レトルト食品協会 https://jca-can.or.jp)