「牛乳を飲むと即、お腹がゴロゴロする」とか、「チーズは臭くてイヤッ」とか…。牛乳や、特にナチュラルチーズが苦手という人も少なくない。だが、身体に良いことは間違いないので、ヨーグルトだけでなく、いろんな乳製品にトライされてはいかがだろう。
健康とはあまり関係がないと言われればそれまでだが、酒と乳製品の相性はすこぶる良い。一般に知られているのはワインとチーズ。フルボディの赤ワインには青カビチーズなどという定説もあるが、それは難しく考えずに自分の好みを最優先させればいいと思う。食べ物や嗜好品は個々の感性が第一であるべきだ。
ビールやウイスキーはもちろん、日本酒とも良い関係だ。燗酒を飲りながら、チーズをちびりちびり食べるのも小弟は好きだ。また、地域によっては焼酎の牛乳割りもポピュラーだし、アイスクリームにワインやリキュールをかけるのも一興だ。さらに、チーズを使った料理と酒の相性は、味覚面だけでなく内臓など身体的にもとても優しい組み合わせだ。酒以外にも乳製品と相性が良い食べ物は多い。皆さんご存知のバターと醤油、チーズと海苔、ヨーグルトと果実…。また、乳製品の特長を活かした料理も世界に数多い。そう、サラダにもチーズは長年の良き友だ。
酒、とくにワインやビールなどの醸造酒にも、乳製品と同等の歴史がある。水に落ちたパンが自然発酵したとも云われるビールはメソポタミアの頃には労働の代償として支払われたとされているし、ブドウが自然発酵したワインも同様の歴史をもつ。双方とも有史以前からの“付き合い”なので、ひと際、相性が良いのかもしれない。