数ある発酵乳のひとつ「ヨーグルト」

 老若男女が手軽に楽しめるヨーグルトは、世界に多く存在する発酵乳のひとつです。食べるタイプ、飲むタイプ、フローズンタイプなどがありますが、優れた整腸効果が広く知られています。
 ヨーグルトは、牛乳などの乳に乳酸菌や酵母を加えて発酵させた発酵乳の一種です。発酵乳は紀元前数千年に遡る歴史を持ち、世界では多くの特色ある発酵乳が作られていますが、日本で発酵乳と言えばヨーグルトのことです。本格的に生産が開始されたのは1950年。近年、栄養的・生理的効果が解明されるとともに、消費が高まっています。
 ヨーグルトには、糊状の食べるヨーグルト、液状の飲むヨーグルト、凍結状のフローズンヨーグルトがあります。栄養的にはどのタイプでも、たんぱく質やカルシウムの量や乳酸菌の効果は、ほぼ同じです。食べるヨーグルトのなかで牛乳などを乳酸菌で発酵させただけのものがプレーンヨーグルトですが、この他に寒天やゼラチンで固めたり、フルーツを加えたものもあります。飲むヨーグルトは発酵後、固まったヨーグルトを撹拌し液状にしたもので、甘味を加えたものがほとんどです。フローズンヨーグルトは発酵したヨーグルトを撹拌しながら空気を混入して凍結したものです。
 近年は、整腸効果にとどまらず、免疫力アップなどにも貢献することが立証され、健康志向の高まりとともに、機能性表示食品をはじめとした多くの新しいヨーグルトが登場、人気を集めています。(参考URL:日本乳業協会 http://www.nyukyou.jp/index.html、全国はっ酵乳乳酸菌飲料協会 http://www.nyusankin.or.jp/index.html)