ひと言で「牛乳」も実は7種の神器

 1回に飲む量に含まれるカルシウムの量が多いことと、他の食品に比べて吸収率が高いことから「最適なカルシウム供給の神器」とされる牛乳。目的や嗜好に合わせて様々なタイプがあります。
 飲用牛乳類には、①生乳を加熱殺菌しただけの「牛乳」、②生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなどの一部を除去した「成分調整牛乳」、③遠心分離機などで生乳から乳脂肪分を除去し、0.5%以上1.5%以下にした「低脂肪牛乳」、④生乳からほとんどの乳脂肪分を除去し0.5%未満にした「無脂肪牛乳」のほか、⑤生乳を主原料に脱脂乳、脱脂粉乳、濃縮乳、クリーム、バターなどの乳製品を加えた「加工乳」、⑥生乳+乳製品+乳製品以外のものを使用、牛乳中の水分を除いた成分の乳固形分が3.0%以上の「乳飲料」があります。ミネラルやビタミンなどを加えた栄養強化タイプ、コーヒー、果汁、甘味などを加えた嗜好タイプ、乳糖分解タイプなどは「乳飲料」です。そのほかに一般にはあまり市販されていませんが、⑦特別に認可を受けた衛生的レベルが非常に高い施設で搾乳された生乳を処理した「特別牛乳」があります。大まかに言うと、飲用牛乳類生産のうち「牛乳」が大部分を占めています。
 牛乳類を生産する工場数は技術向上を背景に効率化推進のため年々減少していますが、それでもかなりの工場が点在しています。これは搾乳(酪農家)と密着しているためです。(参考URL:日本乳業協会 http://www.nyukyou.jp/index.html)