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日刊食品通信
2015年9月8日

8月の全国酒類卸売商況、エリアで差異


ビール類、名阪プラスも首都圏など苦戦

 8月の全国酒類卸売商況は、エリアによって天候の差異があり、ビール類では5ポイント超えの違いが出るなど、悲喜こもごもの状況となっている。

 ビールは、近畿、中京、中国などでは料飲向けも含め堅調に推移し、5%増、8%増など大きく伸ばした銘柄も見られた(新商品の出荷も含む)。昨年8月のハードルが低かった恩恵もあるが、盆明けから低温傾向・長雨だった東京など首都圏や東北では実績確保も厳しかった。また台風などの影響で九州も厳しい状況。ただ全国ベースではプラスとなった模様(アサヒ、キリン、サントリーが実績超え)。新ジャンルは前年並み〜微減の水準、発泡酒は勢いに欠ける展開。クラフトビールは樽商品も含め好調な動き。

 低アル・RTDも好調が続く。天候要因関係なく、大手各社とも安定した動き。ウイスキーも変わらず高い伸び率で推移している。料飲ルートのハイボール関係も堅調だ。秋需でもウイスキーに注力する小売業も多く、期待も膨らむ。焼酎甲類は全体的にはマイナス基調も、宝がリニューアルなどもあり数字が突出している。ワインは国産がメルシャン、マンズなどプラスで、輸入はチリの伸びが際立つ。

 和酒では、清酒が「辛口パック」での新商品展開で白鶴、「澪ドライ」や業務用好調の松竹梅が大きくプラス。大手の秋冬は「辛口パック」とグリーンラベルの「糖質ゼロ」など機能系への注力が目立っており、今後も全体をけん引か。一方でひやおろしでの話題作りもあり、地酒各蔵の数字もプラスを堅持している。

 

▼以下略

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