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日刊食品通信
2017年12月15日

UCC、ウエシマコーヒーフーズを完全子会社化


業務用事業の強化図る

  UCCホールディングスは14日、ウエシマコーヒーフーズ(神戸)の完全子会社化を発表した。

 11日付でウエシマコーヒーフーズの発行済株式全てを譲受することについて基本合意。12月末の株式譲渡契約締結、2018年2月末の株式売買取引期日を予定している。

 UCCグループは1933年の創業以来、「UCC」ブランドを掲げ、「カップから農園まで」一貫したコーヒー事業を自社で展開。その事業領域は世界22ヵ国・地域に広がり、日本市場においては、レギュラーコーヒーの全市場はもとより、業務用、家庭用、工業用の各市場においてトップシェアを維持。また、業務用コーヒー・食品卸事業については、ユーシーシーフーヅを事業会社に、全国100ヵ所に営業拠点を有し、約10万軒の外食店の得意先を擁している。

 一方、ウエシマコーヒーフーズは上島一泰氏が代表取締役社長を務め、資本金9,900万円、2017年3月期の売上高は75億5,500万円、従業員数は11月末時点で261名の事業規模。「U.COFFEE FOODS」ブランドとして、関西圏を中心とした外食店に「石釜珈琲」などのコーヒー製品や食材を販売している。

 今回、UCCグループが中期経営計画で業務用コーヒー及び食品卸事業の地域戦略を強化する方針であることに加え、ウエシマコーヒーフーズが業務用食品卸市場の競争激化を背景に、他社との業務提携に前向きな姿勢であったことから、両社の資本業務提携が実現した。

 なお、ウエシマコーヒーフーズの法人格、ブランド、製品、社員の雇用は継承する。12月末を目途に「経営再建計画」を策定した後、株式譲渡契約を締結し、全ての資産と負債を引き受ける。

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