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2017年12月13日
「17年生産量3%増見込む」冷食協・伊藤会長
過去最高更新の見通し
日本冷凍食品協会は12日、マルハニチロ本社で年末会見を開催。伊藤 滋会長(マルハニチロ社長・写真)が、市場動向や展望など要旨次の通り語った。
17年の市場は、家庭用は引き続き米飯がけん引し数量・金額とも増加。業務用は外食は夏場のビアレストランや居酒屋でやや不調だったものの、中食などそれ以外は好調で数量・金額は前年並みを確保出来たと考える。17年の国内生産量は前年比約3%増の160万t程度で過去最高を更新する見通し。
業界を取り巻く環境は、多くの場面でコスト上昇要因が増えている。輸入農畜産物は為替が円安にふれ、海外に水産物が買い負けて安価な調達が難しく、米は作柄が前年並みにもかかわらず価格は上昇。野菜も天候不順が続き総じて高値。サケ・サンマ・イカ等主要魚種が不漁で調達が難しい。物流費、人件費も上昇傾向、人手不足も深刻でコストアップ要因が重なっている。協会会員メーカーでは、さらに状況が悪化すれば製品に転嫁せざるを得ない場面が想定される。
海外展開については、内販や第3国向けの販売が増加し、M&Aで海外比率が大幅に上昇している企業もある。各社のグローバル戦略によるものだが、業界の発展に寄与するものと大いに期待したい。
▼以下略
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