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2017年9月28日
大日本印刷、清酒用PETボトルを開発
生酒「AWANAMA」に採用
大日本印刷が開発した遮光性やバリア性に優れたPETボトルが清酒の生酒用に採用された。
同社が加入する圧力生酒コンソーシアムの製品で「DNP機能性フィルム複合型PETボトル Complex Bottle(コンプレックスボトル)」が清酒の生酒「AWANAMA」の容器として採用された。同コンソーシアムは、生酒を容器に封入後に高圧で殺菌処理を行う開発に取り組んでいる。PETボトルはPETボトルリサイクル推進協議会のガイドラインに基づき、国内では本体への着色が認められていないため遮光性などへの対応が困難とされていた。今回の製品は透明なペットボトルに着色フィルムを被せて一体成形し、ボトル底部まで覆った「コンプレックスボトル」を開発。遮光性や酸素バリア性などの機能性を備えるとともに、表面には印刷によるデザイン性も付与できる次世代のPETボトルとなっている。着色フィルムをはがすことで、国内のリサイクルガイドラインにも適合。
同コンソーシアムでは2016〜18年度の3ヶ年の実証型研究開発プロジェクトで、高圧技術の活用によって、生酒など火入れしない生酒の常温流通を可能とする技術を開発し、新規需要の開拓と輸出拡大を目指す。また、大日本印刷ではコンプレックスボトルの販売を強化し、2020年度に年間10億円の売上を目指す。「アグリビジネス創出フェア」(10月4〜6日、東京ビッグサイト)の新潟薬科大学ブースに出展予定。
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