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日刊食品通信
2017年9月1日

タイ産パイン缶、夏実は安定推移


好天に恵まれ歩留まり向上

 

 パインアップル缶詰市場は、最大供給国タイ産の夏実原料が前年に比べて安定的に推移した。好天に恵まれ歩留まりが向上した。昨年は不作で原料価格は過去最高値を記録するなど暴騰したが,今年は一服した。冬実の生育も順調で,生産開始は10月上旬になりそうだ。 有力ブランド筋によれば、3月のタイパッカーの原料処理量は、7,000t台でスタート、4月は月初6,000t台、中旬7,000t台後半、月末7,000t台後半、5月は月初6,000t台後半、中旬6,000tと処理量が落ちたが、月末7,500t、6月以降7,000t台後半〜8,000t台で推移し、7月末にはほぼシャットダウンとなった。

 原料価格は、3〜4月は7〜8バーツ(B)で推移し、昨年同時期より2〜3B安でスタート。これは原料供給の安定が要因ではなく、海外向け製品供給が低迷しており需給バランスによる下落とみられている。4月以降は5〜6B、7月以降は4B後半まで下げた。夏実原料は、昨年と比べエルニーニョの影響等がなく、天候も年明けから降雨もあり供給は安定した。

 冬実の製造スタートは10月上旬を予定しており、価格も原料供給の安定が見込めることから夏実同様5B付近でスタートすると予想される。

 冬実予想としては、5月中旬までは降雨量が安定し強制開花が行われてた。5月末から6月末に入り降雨量が乏しくなってしまったものの、昨年発生したエルニーニョの影響による干ばつもなく、7月には降雨量も回復したことから、このまま平常通り10月中旬に雨期明けとなった場合、来年3月までの原料供給は劇的な回復はないものの、安定供給が期待できるとしている。

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