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日刊食品通信
2017年8月21日

菓子の中国事業、ECへ移行進む


  中国の経済環境悪化に伴い、菓子メーカーも中国事業見直しを迫られている。不二家は中国での代理店を変更、Eコマースをメインした販売施策に変更していく。

 「売上高100億円は目前だと思っていた」と櫻井康文社長はこのほど開催された秋季菓子方針説明会で話した。2016年12月期の中国事業の売上高は約81億円。15年12月期に84億円を達成した時に、“100億円構想”を明らかにしていた。ポップキャンディを中心に生産する第3工場を新設、大台突破に向けて、体制を整えた矢先のことだった。「その時は売り上げが右肩上がりだったので、100億円という数字は手の届くところにきていた。あまりにも好調に成長して、売上高経常利益率は20%を超えていた。今は半減している」と苦しい胸の内を話した。そのため、抜本的な見直しを図り、成長著しいEコマースへ販売の軸足を変更。「100億円の目標は、少し時間がかかりそうだ」(櫻井社長)。

 一方、生産品目についてもキャンディ以外の商品の投入も考える。山田憲典会長は「キャンディについては製造能力は100億円を上回っている。ビスケットは子ども向け商品を現地企業で生産・販売しているが、『ホームパイ』をやって欲しいという要望があるが生産設備に多額の費用がかかるため慎重にならざるを得ない」と話し、「市場環境によるが、ビスケット、その他の菓子類でどうゆう展開ができるか戦略を練っている」と語った。

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