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2017年8月1日
昭和の前3月期、減収増益
「水産品の製造卸」業態をさらに前進
(名古屋)昭和(稲沢)はこのほど、平成29年3月期決算(表)を明らかにした。売上高は前期比6.9%減の1,647億円。CVSサプライ事業が、供給先企業の経営統合で今年2月に終了した影響で減収となった。この要因を除くと、主力の食品スーパー向け販売などが好調、3%程度の増収ペースを確保している。
当期も「水産品の強化」策を継続。原料の買い付け、生産加工から国内の販売まで一貫体制を敷く「水産品の製造卸」としての業態開発を深耕する。昨年4月には産地開発室を新設、既に開設していた札幌支所と共に新しい産地との関係強化、原材料の調達力を強化している。国内では道東、道北、東北、山陰、静岡などと産地パイプを広げながら、今年はロシアでの産地開発を始め、輸入の鮭・鱒の原料調達力を強める。商品開発も強化。グループの生産会社のジョイフーズも活用しながら、漬け魚、干物などが好評。簡便、即食、安全、健康などを切り口に水産売場での新しい需要を掘り起こしている。昨年は新しい取り組みとして減塩商品の開発を本格化。塩鮭、塩鯖などで塩分を25%減らし、だしを使って旨みを増した製品が好評。今後も減塩ちりめんなど、品質を高めながらさらに減塩商品を派生させていく方針。
水産品のブランド化も拡大。グループの手売り小売りの太助が老舗の漬物メーカー「尾張屋」とのコラボで「尾張屋の太助」のブランドで漬け魚をギフト品として一昨年から商品化。昨年からは百貨店へも販路を拡大している。
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