シマダヤの主力商品「流水麺」ブランドは、前３月期の売上高が60億円超、前年比２割増となった。今期は全面刷新した「同　冷し中華 ２食」をはじめ、新たにデリカ売り場にも調理めんタイプの商品を展開、ブランド計で75億円を目指す。

　前期は素材タイプ（写真・そば、うどん、そうめん等）が15%増でけん引し、16年春に新規投入したカップタイプなどが上積みした。同社は「地盤の関東地区のみならず、近畿地区を中心に西日本でも取り扱いが広がった。まだウエートは低いものの、秋冬における素材タイプが大幅増となった効果もある」などと説明する。17年春夏に向けては、従来よりも品質を格段に高めた「流水麺　冷し中華 ２食」を投入。「醤油味」「ごまだれ味」の２アイテム。添付のスープをかけるだけの圧倒的な簡便調理を実現している。

　５月上旬から、同品とカップタイプ等を対象にしたテレビCM（15秒×２パターン）を放映、需要を喚起する。「取引先には、苦戦する冷し中華カテゴリーの起爆剤になり得る商品としてご評価いただけた」（同社）。