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2017年3月23日
山パン「レーズンゴールド」年間25億円に
小容量、高付加価値で新カテゴリー開拓
山崎製パンが16年1月に発売した「レーズンゴールド」は、出荷価格ベースで年間25億円売り上げるヒットとなった。小容量、高付加価値のバラエティ食パンとして、これまでになかった新カテゴリーを開拓し、シニア層を中心に支持を得た。開発の背景やコンセプトを、マーケティング部の仁井田 聡課長(写真)に聞いた。
食パンと相性が良く、幅広い世代に人気があるレーズンのおいしさを味わってもらうというところからスタート。また、少子高齢化や世帯人数の減少などを考え、シニア層をターゲットにし、“おいしくて丁度いい量”の商品を目指した。
ソフトさを保った焼き上がり調整など試行錯誤を繰り返し、開発には1年以上を費やした。レーズンは、同品をきっかけに調達から見直し、これまで培った処理ノウハウを活かし、よりみずみずしいレーズンを実現。食パン生地については、レーズンパンはレーズンが水分を吸収することでパサつきやすい傾向があるが、同社の主力食パン「ロイヤルブレッド」に使用している独自技術を応用し、パン生地をソフトでしっとりとさせ、パサつきを解消した。また、従来の食パンより小さいサイズのため、パンのソフトさを保った焼き上がり調整に工夫を凝らした。そのため、型を一から作り、スライスや包装設備の改良など、設備面も見直した。どこから食べてもレーズンのおいしさをしっかり味わえる具材感たっぷりの満足感にこだわり、大きさは従来より小型の食べ切りサイズとし、満足感に見合う価格設定とした。
▼以下略
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