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日刊食品通信
2016年12月19日

消費キーワードに「付加価値食品」


三菱食品、16年の市場総括で説明会

 三菱食品は15日、都内で同社分析の食品・酒類市場のトレンドにおける説明会「2016年の総括と17年の展望について」を開いた。

 原 正浩執行役員マーケティング本部長兼戦略研究所長(写真)は、「消費者態度指数は増税の影響を受けた14年からは回復基調にあるが、15年1〜4月に食品値上げがあり、その後は弱含みで価格は引戻傾向、そして株価の下落等を受け、消費者心理の足踏み状態は平行線を辿っている。16年の消費支出も天候要因などで生鮮品の高値なども関係し、一旦落ち込んだが回復しつつある。ただこれも株価下落と連動して落ち込む傾向にある。食料品支出は全般に好調に推移し、簡便化志向から惣菜など加工度が高いものや乳製品の伸びが目立った。しかし9月以降は野菜の高値とともに、関連する調味料などが不振。小売業態別では、全業態で前年を上回っているが、DS・CVS・HCが伸び全体を底上げ、今後も低価格・利便性が消費のキーワードとなりそう。一方で宅配・通販・ネットの勢いに陰りが見られ、慎重に買い物している傾向が伺える。16年の振り返りでは、昨年消費キーワードとして予測した、①健康(減塩、機能性食品)はともに伸びたが、減塩よりも糖質制限の方がブームとなった ②格差(MYロイヤル、ハレ未満ヶ以上など)はカップヌードルリッチのヒットなど「私の小さな幸せ」の動きは予測通り。

▼以下略

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