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2025年1月7日
24年のビール販売、3年連続のプラス
ビール以外の減少大きく総市場2年連続減
本紙が推定した2024年のビール販売は、国産大手4社計で前年比104.6%の約1億8,112万箱(大びん換算)、3年連続のプラスとなった。インフルエンザの流行で外食を中心に年末需要が振るわなかったこともあり、11月累計から0.7ポイント後退しての着地だった。1~6月を23年同期を0.9ポイント上回る107.1%で折り返し、一時は23年の年間着地106.7%超えも期待されたが、9月以降は急速に伸びが鈍化、23年の伸長率には2.1ポイント及ばなかった。ちなみに8月累計は前年同期比107%、9~12月は100.6%だった。特に外食需要を中心に伸びが鈍化した背景には、厳しい残暑や長期にわたって続く実質賃金のマイナスなどによる生活防衛意識の高まりがある。
ビール以外では発泡酒が23年伸長率とほぼ同等の111.5%となる約5,581万箱で2年連続のプラス。旧新ジャンルからの規格変更や、流通大手PBの伸長が背景。糖質オフゼロ系も健闘した。また、増税値上げの影響と発泡酒への規格変更が圧し掛かった旧新ジャンルは79.8%の約8,969万箱と4年連続のマイナス。1億箱を下回ったのは07年以降で初めて。税制改正で価格差が広がったRTDへの消費移行も加速したようだ。
これを受けた3カテゴリー計は97.3%の約3億2,662万箱。2年連続のマイナスとなり、23年の98.9%も下回った。なお、カテゴリー構成比は、ビールが55.5%(23年51.6%)、新ジャンルが27.5%(同33.5%)、発泡酒は17.1%(同14.9%)だった。
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