日刊食品通信 記事詳細
バックナンバーへ
2024年12月30日
24年の乾麺市場、エンド展開延長で堅調
夏の長期化に小売店が対応
(大阪)2024年の乾麺市場は、夏の長期化を受けてそうめん類のエンド展開を延長する小売店が増加し堅調に推移した。食品需給研究センター調べによる乾麺類の1~10月生産数量は前年同期比105.3%。うどん99.1%、ひらめん86.9%、ひやむぎ124.1%、そうめん97.8%、手延べそうめん類102.5%、干し中華133.5%、日本そば97.7%、そば粉使用量105.5%。機械麺全体では106.4%で、そうめんが需要期の5~8月に増産傾向。中華麺は好調が続いており、各月ともに高い伸長率で推移。減少が続いていたひやむぎも2~9月に大きく伸長した。手延べはそうめんが102.1%、ひやむぎが102.8%、うどんが106.1%といずれも伸長している。
総務省家計調査による24年1~10月の乾うどん・そばの支出金額は、前年同期比100.2%。数量は96.5%、平均価格は104.4%でここ数年の段階的な値上げが着実に定着。また、支出金額の月別の推移を20年以降5年分比較すると、8~10月の支出が年を追うごとに多くなっており、猛暑・残暑の影響によるものか。今年は10月にも夏日を記録するほど残暑が続いたことに加え、新米への切り替え時に売場から米が払底、新米到着後も価格上昇した令和の米騒動の影響もあり、最盛期の夏だけではなく秋以降にも登場頻度が増えたことが伺える。月次でみると、6月が金額15%増・数量13%増、7月10%減・14%減、8月8%減・16%減、9月13%増・13%増、10月は30%増・76%増で数量の伸びが金額を大きく上回った。(関連記事を姉妹誌・酒類食品統計月報1月号に掲載)
サービスのお申し込みにつきましては、お電話またはフォームよりお願い致します
- お申し込みにつきましては、弊社が受信確認後、お客様にご確認事項を通知してから、書籍とご請求書を郵送致します。
- 電子版、紙版どちらも下記よりお申し込みになれます。