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日刊食品通信
2024年12月18日

カツオバンコク相場、反転上昇続く


原料供給不安定で船主・トレーダー強気

 ツナ缶の主原料であるカツオバンコク相場は、反転上昇が続いている。今年のカツオ相場は、年初からじり高で推移し7月はUS$1,600に達したが、8月以降は軟化し9月はUS$1,400まで下落した。その後、漁模様に陰りが見られたなか、タイパッカーは値上げ受け入れ姿勢となり相場は底を打ち、10月以降は上昇に転じた。直近11月末段階ではUS$1,550ドルに乗せている。一方、キハダはUS$2,900と5月以降、高値圏に張り付いている。

 大手ブランドによれば、11月末現在のバンコクカツオ相場はUS$1,550程度。中西部太平洋の漁模様は、西部(PNG・ミクロネシア周辺)、東部(ナウル・ツバル・キリバス周辺)ともに並漁で推移しているが、一部漁船では好調な漁模様。相場は横ばい推移しているが、原料供給量が不安定化している状況下、船主・トレーダーは依然強気の値上げ交渉を続けており、今後の交渉状況が注目される。

 一方、キハダは、パッカーからの引き合いが弱く、目立った取引が行われていない模様で、相場は横ばい推移している。EU船の主要漁場である大西洋において2025年のFADs(集魚装置)禁漁期間短縮が決定されたため、今後当漁場における漁模様に注視が必要。また、11月に開催されたICCAT(大西洋まぐろ類保存国際委員会)の会合で、大西洋におけるFADsを使用した操業の禁漁期を2024年は年始から72日間であったが、2025年は3月17日から45日間に短縮する事が決まった。2026年以降の措置は、次回2025年11月開催予定の会合にて検討される。

 

▼以下略

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