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2024年12月6日
「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産に登録
日本の「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産への登録が決定した。日本酒造組合中央会は5日に開いた会見で次の通りコメントを発表。「日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりんを造る伝統的酒造りは、日本の恵まれた気候風土によって育まれた麹菌を使う独特の技術。今回の登録をきっかけに、伝統的酒造りを守り、繋ぐことについて地域が誇りを持ち、関係者の対話が一層盛んになると期待。日本酒や本格焼酎・泡盛の繊細なうま味や味わいが麹菌を使った酒造りにあることは、まだまだ知られていない。世界に発信する絶好の機会として生かしたい」(日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会の小西新右衛門会長・写真左)。「国民の皆様に國酒の魅力を改めて認識して頂くとともに、海外の皆様に一層知って頂くための各種事業を国内外で実施していく」(中央会の大倉治彦会長)。「登録への勧告では、酒造りの伝統継承を担ってきた杜氏がtojiという名称とともに紹介され、非常に誇らしく嬉しく感じた。登録を喜びとしつつ、伝統を後世へ継承する責任も重く受け止めている」(日本酒造杜氏組合連合会の石川達也会長)。「麹に興味を持つ国内外のソムリエやミクソロジストは増えている。輸出の販路を広げるため、麹で造る酒や焼酎があるとわかってもらうことに意義がある。世界で和食が受け入れられているなか、麹による穏やかで繊細なうま味を知ってもらい、新しい食文化として広がることを望んでいる」(中央会の宇都宮 仁理事・同右)。日本からの登録は本件で23件目。
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