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日刊食品通信
2024年11月20日

ニッスイ、養殖事業説明会①


 ニッスイは19日、養殖事業説明会を都内で開催。谷内 満執行役員水産事業副執行養殖事業推進部管掌がニッスイグループの養殖事業を説明。その後、木村知己金子産業社長・ニッスイまぐろ社長が養殖マグロ事業の概要と今後の方針を語った。

 ニッスイグループの養殖関連事業は、海外ではサーモン(チリ、デンマーク、オーストラリア)、国内ではサーモン(弓ヶ浜水産)、ブリ・カンパチ(黒瀬水産)、クロマグロ(ニッスイまぐろ)、バナメイエビ(水産事業第二部頴娃養殖課)、マサバ陸上循環養殖(弓ヶ浜水産)を展開。長期ビジョン「Good Food 2030」売上高1,000億円、営業利益500億円を目標にしている。

 このうち、養殖サーモン事業の拡大に向け、国内の既存漁場(境港・佐渡)は安定生産体制を構築。大槌・陸前高田など岩手三陸海岸を開拓・拡大する。国内養殖サーモン水揚量は2024年度の約3,000tから2030年は約9,000tが目標。海外養殖サーモンはチリでフィレー加工工場を増設、増産を検討している。ブリ類養殖は現在の1万tから2030年は1万6,000t体制を構築する。人口種苗の強化、沖合養殖による生産性向上、輸出の拡大を図る。本まぐろ事業は、漁業と養殖の強みが一体となった短期養殖事業を拡大する。

 このほか、将来的な水産物調達手段の確保、成長戦略の一つとして陸上養殖に取り組んでいる。鹿児島県南九州市では、バイオフロック閉鎖循環陸上養殖の「白姫えび」(バナメイエビ)を生産。2024年に黒字化を見込む。米子市では、陸上養殖マサバを展開し2026年の事業化が目標。

 

▼以下略

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