日刊食品通信 記事詳細

バック
ナンバーへ
日刊食品通信
2024年11月15日

トマト加工品市場、上期は拡大基調


ケチャップ、ジュースともに好調

 トマト加工品市場は昨年度からの好調な流れを引き継ぎ、今年度上期も拡大基調にある。全国トマト工業会がまとめた4~9月のトマト加工品JAS格付実績は前年同期比13.5%増の11万8,699tと2ケタ増で大きく伸長した。品目別では、トマトケチャップが4万4,795tで4.3%増。家庭用はオムライスなどのワンプレートメニュー拡大、特に使用量の多い子育て層でニーズが広がった。業務用は旺盛な外食需要を背景に堅調だった。トマトジュースは6万2,045tで23.5%増と大幅増。消費者の健康ニーズをとらえたほか、美容への期待から新規ユーザーが広がり、ヘビーユーザー化も進んだことで好調を維持した。メーカー各社は2月以降に価格改定を実施したが、トマト加工品が持つ価値を継続的に訴求したことで、上期は値上げを乗り越える需要を喚起することができたと言えるだろう。

 下期を展望すると、トマトケチャップは引き続きコスパ、タイパニーズに合う安価で簡単な家族が喜ぶメニュー提案で数量拡大を図りたい。業務用はホテル・飲食店など外食市場での人手不足を解決する商品が重視されそうだ。トマトジュースは停滞する野菜飲料市場の中で傑出した伸びを見せている。このモメンタムを継続したいところ。カゴメとポッカサッポロフード&ビバレッジは10月から、「カゴメトマトジュース」と「ポッカレモン100」を組み合わせたレシピ「トマレモ」のプロモーションを冬に向けて開始。6月から始めた「キレトマ(キレートレモンとカゴメトマトジュース)」に続く第2弾となり、エントリー獲得の一助とするほか、既存ユーザーの消費量アップを狙う構えだ。

サービスのお申し込みにつきましては、お電話またはフォームよりお願い致します

  • お申し込みにつきましては、弊社が受信確認後、お客様にご確認事項を通知してから、書籍とご請求書を郵送致します。
  • 電子版、紙版どちらも下記よりお申し込みになれます。
ホームページからのお申し込みフォーム

電話からの
お申し込みはこちら

バックナンバーへ

媒体紹介へ