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日刊食品通信
2024年10月29日

サントリー、世界初廃食油をPET素材に導入


11月から280・285mlの4,500万本に使用

 サントリーグループは28日、都内で会見し、廃食油由来のバイオパラキシレンを清涼飲料用PETボトルに導入することを発表した。世界初であり、まずは11月から280・285mlの約4,500万本。

 30年までに、水平リサイクル「ボトルtoボトル」や植物性素材使用による“グローバルすべてのPETボトル100%サステナブル化”、及び新たな化石由来原料使用ゼロを目指す一環で、GHG排出量削減に優位性のある“バイオ化”にフォーカスした動き。最重要の位置付けでCO₂排出量削減や資源循環に最適な「ボトルtoボトル」で届かない分を補完する。

 PETボトルはテレフタル酸70%、モノエチレングリコール30%で構成され、後者は既に廃糖蜜でのバイオ化が実用化しているが、今回は前者が対象。原料であるバイオナフサを調達するグローバルサプライチェーンをENEOS、三菱商事などと構築した。

 なお、今回のバイオ化対象はテレフタル酸すべて。モノエチレングリコールは除き、よってバイオ率は70%。これは技術的なハードルによるもの。米ベンチャーのアネロテック社とテレフタル酸をウッドチップ、モノエチレングリコールを廃糖蜜で代用するバイオ率100%技術を共同開発しているが、現状はラボベースにとどまる。

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