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日刊食品通信
2024年10月28日

9月首都圏酒類卸商況、1%減


業務用が堅調も、家庭用は落ち着き

 9月の首都圏酒類卸商況は99%程度と推定。営業日が1日少なかったことが影響。前半は出遅れたが、後半には徐々に盛り返した。連休のイベント需要で業務好調の卸もあり、業務用は102%。一方、家庭用はやや弱く97%程度。「全体的に8月からダウントレンド」(卸筋)との声も聞かれた。

 ビール類は90%。ビールは新商品効果で101%ほどと堅調も、エコノミーは旧新ジャンルの仮需反動で70%ほどと大きく落ち込んだ。「晴れ風」は続伸、「黒ラベル」「赤星」好調。RTDは105%。無糖系がけん引するなか、「未来のレモンサワー」「GINON」は人気を継続、9月新商品の「タカラ発酵蒸留サワー」や「華よい」は出足好調。日本酒は95%。依然として縮小も、月桂冠の新商品「アルゴ」は好調に推移。酒ハイ提案は料飲店で判断が分かれるも、取り組みを強化する動きも。焼酎甲類は102%。焼酎乙類は97%。濱田酒造「赤兎馬」が良いとの声も。ワインは95%。国産低価格が苦戦。輸入は堅調。シャンパーニュは「落ちてない」「ダブついている」と両方の声。カバが好調の卸もあった。スペインの干ばつの影響を踏まえ、確保を急ぐ動きもある模様。ウイスキーは110%ほど。価格帯を問わず好調。「ニッカフロンティア」好調でさらなる期待感。スピリッツは「クエルボ」が突出。ノンアルは「ババリア」がかなり出ているという。甘酒やウイスキーテイストシロップを使用し、女性客向けにノー/ローアルのメニューを充実させたいという料飲店の要望もあるようだ。

 10月は前年並み~1ケタ減と推定。「衆院選の夜は人出が少ない」と懸念する向きもあった。

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