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日刊食品通信
2024年10月18日

ウスターソース類、上期は数量が回復


 厳しい環境が続いていたウスターソース類市場に薄日が差してきた。日本ソース工業会がまとめた今年度上期(4~9月)のウスターソース類のJAS格付実績は前年同期比4.5%増の2万694klで数量が回復傾向にある。

 4月は前年同月比15.6%減と2ケタ減でのスタートとなったが、5月は9.3%増とプラスに転換。その後、6月は26.1%増、7月は19.2%増、8月は20.9%増とそれぞれ大幅増で推移した後、9月は17.5%減とマイナスに転じている。なお、上半期実績を品目別にみると、ウスターが6,645kl・3.5%増、中濃が6,990kl・4.8%増、濃厚が7,059kl・5.1%増といずれもプラスだった。

 ウスターソース類のさらなる数量拡大に向けては、家庭用の復調と業務用の好調維持が鍵になるだろう。家庭用ソースの使用機会拡大に向けては、いわゆる“つけ・かけ”に加えて、調理への活用推進が欠かせない。そのためには、ソースの汎用性を消費者に伝えることや使用シーンを想起したプロモーションが必要だ。ウスターソース類を使ったメニュー提案については、ハヤシライスやハンバーグなどを主な対象として、各社がこれまで繰り返し行ってきたところだが、SNS等を活用するなどして取り組みを粘り強く継続することで、数量減に歯止めをかけたい。

 一方、業務用は外食・インバウンド需要による好調な流れをいかに維持できるかがポイントになる。外食・加工メーカー等それぞれのユーザーに合わせた業態別の提案をさらに強化していくことが求められそうだ。

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