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2024年10月10日
カツオバンコク相場、底打ち反転上昇へ
漁模様に陰りタイパッカー値上げ受け入れ
ツナ缶の主原料であるカツオバンコク相場は、底打ち反転上昇が見込まれている。7月まで年初来高値を更新するなど上昇基調をたどったカツオ相場は、8月以降軟化。直近9月はUS$1,300と前月からUS$150続落した。ただ、10月に入って状況は一変。漁模様に陰りが見られるなか、今後タイパッカーは値上げ受け入れ姿勢となり、相場は反転上昇するとの見方が強まっている。
8日現在、漁模様は不安定で船主・トレーダー側はUS$1,400を超える価格でオファーを出している情報があることから、現状の船主側の損益分岐点がUS$1,400程度と推測され、タイパッカーは値上げを受け入れているとみられる。今後の相場も引き続き強含みにで推移する見込み。一方、キハダはUS$2,900と5月以降、高値圏に張り付いている。
大手ブランドによれば、9月末現在のバンコクカツオ相場はUS$1,300程度。中西部太平洋の漁模様は、西部(PNG・ミクロネシア周辺)、東部(ナウル・ツバル・キリバス周辺)共に並漁で推移。原料在庫を潤沢に抱えているタイパッカーは引き続き強気の値下げ交渉を続けているが、相場下落により操業採算が悪化していることを理由に船主・トレーダーが値下げに強く反発し、相場は横ばいで推移した。目下漁模様に陰りが見られており、今後タイパッカーは値上げを受け入れ、相場は反転上昇するとの見方が強まっている。
一方、キハダは、インド洋、大西洋における漁模様は低調に推移しているが、パッカーからの引き合いが弱く相場は横ばいで推移している。
▼以下略
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