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日刊食品通信
2024年10月2日

9月のビール類販売、仮需の裏で22%減


ビールはペース落とすもプラスを堅持

 本紙が推定した9月の国産大手4社ビール販売実績は前年同月比102%弱で、3ヵ月連続のプラスとなった。ただ、その勢いはこれまでと比べ大きくペースを落とした。ほか、旧新ジャンルは54%強で24ヵ月連続のマイナス、発泡酒も79%弱で3ヵ月ぶりのマイナス。エコノミーカテゴリー(旧新ジャンルと発泡酒の計)としては62%弱と落ち込みを強め、3カテゴリー計では78%と今年最大のマイナスを記録した。

 背景にあるのが昨年9月の仮需。当時本紙が推計していた昨年9月の仮需は、増税値上げされた新ジャンル(当時)と発泡酒がそれぞれ280万箱+α、135万箱+α、実質値上げ(減税下の据え置き)となったビールのびん・樽が10万箱+α、合計425万箱+αだった(ビール大びん換算)。

 これを単純に差し引いた今9月の前年同月比は、ビールが103%弱、新ジャンルが68~69%、発泡酒は102%弱、合計で90%弱となる。

 また、昨年10月には仮需の反動が出ていたことから、短期でも9~10月、あるいは仮需の走りがあった8月から10月までの実績で市場をみる必要がありそうだ。9月のカテゴリー構成比は、ビールが52.7%(前年同月40.3%)、新ジャンルが28.9%(41.4%)、発泡酒は18.4%(18.2%)となっている。

 一方、1~9月実績は、ビールが前年同期比106.5%の約1億3,039万箱、旧新ジャンルが73.7%の約6,711万箱、発泡酒が106.9%の約4,112万箱、合計は94.7%の約2億3,861万箱となった。なお、構成比はビールが54.6%(前年同期48.6%)、旧新ジャンルが28.1%(36.1%)、発泡酒は17.2%(15.3%)だった。

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