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2024年9月12日
中元商戦、猛暑反映し“涼”系が人気に
ギフトセンターの不振一段と顕著
首都圏百貨店の今夏中元商戦は、従来からのダウントレンドのなか、ギフトセンターの不振が一段と際立った。前年比90%台前半の店舗も散見。EC受注も全体を補うには至らず、店頭・ECともに客数減が顕著となった。物価高が続き消費者の購買意欲が低下、ギフトにおいても価格や体裁への要求が強くなり、自家需要も控える動きがみられた。価格帯では、高価格帯はまずまずも定番の3,000円台を含めて2,000~4,000円台の売り上げが落ちており、中間層の買い控えがうかがえた。
商品面では、今年も猛暑だったことから、飲料、アイス、ゼリー、水ようかんなど“涼”を感じられる商品が好調だったもよう。うなぎ等のスタミナフードも前年を上回る実績。物価高の影響で、調味料や植物油(オリーブオイル)などの生活に密着したアイテムも例年以上に人気となった。儀礼ギフトは店舗間で明暗。「缶詰・佃煮・乾物など昔からの定番品が好調」「油や海苔が好調」と定番回帰を指摘する店舗がある一方、「海苔・茶など慣例的要素の強い商品が苦戦」とする店舗もあり、動向が読みづらいカテゴリーだった。売上順位1位はどの店舗も洋菓子で変わらず。単品別でも「ヨックモック」関連が根強い人気だった。ビールは一部のセットを除き90%台前半の店舗が多く苦戦。ハムなど食肉加工品も90%前後で全般に不調で取り扱い点数も減少した。乾麺は「揖保乃糸」や「三輪素麺」など有名ブランドが好調も、カテゴリー全体では伸び悩んだ。
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