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2024年9月2日
9月流通菓子展望‐防災意識で大袋需要増に
秋季商戦第1弾は“秋の味覚”
9月の流通菓子展望は、秋季商戦が本格的にスタートするなか、カカオ豆の価格高騰で一部メーカーがメイン商材のチョコレート価格改定・内容改定に踏み切る。6月以降、急激に気温が上昇し全国的に真夏日・猛暑日が続くなど菓子には厳しい環境下にもかかわらず、チョコレート、キャンディ、スナック菓子は堅調に推移、チューインガムも前年を上回るなど復調傾向がみられた。過去、残暑の続く9月は新商品投入は控え、各社とも10月以降の冬季商品に注力する傾向が強くなり、今年も価格改定を実施する主力商品の発売を除き、新商品の投入は控えめとなっている。
その中で、注目されるのはサツマイモ、クリの“秋の味覚”を訴求した季節限定商品が増えていることで、季節限定フレーバーでは、年末~年明けに発売されるイチゴ関連商品に次ぐ、ボリュームになっている。また、ハロウィン向け商品も8月中旬以降発売が開始。今年は、昨年以上にイベントや小規模パーティも増えることが予想されるため、品ぞろえも拡大しており、9月商戦での売り上げ拡大が期待される。
また、8月8日に発生した宮崎県日向灘を震源とした地震、そして日本列島を縦断しつつ先週から停滞が続く台風10号により、防災用品・備蓄用品の需要が高まっており、8月に入りビスケットなど簡便性の高い商品の荷動きが好調に推移している。特に、大袋商品はビスケット、チョコレートは、スーパー、ドラッグストアチェーンで「防災用品コーナー」が常設されていることもあり、長期保存商品とともに店頭率が高くなっている。
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