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2024年8月28日
上期の本格焼酎、麦がいもを逆転
米が実績レベルで推移、熊本2%増
2024年上期(1~6月)の本格焼酎課税移出数量(日本酒造組合中央会調べ)、は合計で16万5,122kl・前年同期比93.0%(概数べース16万562kl・94.2%)となったが(昨報)、原料別では麦7万1,447kl・95.8%、いも6万7,344kl・92.1%と麦がいもを逆転する形となった。
九州の主産県動向でも、いも中心の宮崎が4万4,771kl・90.5%、鹿児島4万450kl・93.4%に対して麦中心の大分3万7,648kl・97.0%、麦比率が高い福岡1万7,065kl・96.4%と、ともに減少傾向ながらいも主産県のマイナス幅が大きい結果だった。
いもは「サツマイモ基腐病」関連での原料手当てに近年は悩まされている。早めの収穫などでの対策や病害に強い品種の開発なども進んでいるが、そんな中で今回の台風10号の影響も今年の収穫には気がかりだ。
なお、麦がいもを逆転するのは2012年以来となる(※この年にいも焼酎ブームで『いも115.5万石・麦111.3万石』と逆転。以来いも優位で市場が形成されてきた)。
他原料では米が健闘している。いも焼酎の原料不足などで米焼酎の注目度が増しており、上期も1万4,166kl・99.7%とほぼ前年並みをキープ。主産県の熊本も上期5,371kl・102.0%とプラスで推移した。
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