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日刊食品通信
2024年7月17日

植物油市場、家庭用の金額過去最大継続


 2023年度の家庭用食用油の市場動向は、金額が1,815億円(前年比100.5%)と、18年から過去最大を継続し続けている。物量は29万9,000t(95.6%)と15年度以降、久しぶりに30万tを割り込んだ。価格改定により、家庭用油脂全体でダウンサイジングの傾向が認められ、また、オリーブオイルではエクストラバージンオリーブオイルからクッキングオリーブオイルへ、ごま油では純正から調合へなど、単価の安い油種への置き換えが進行した。価格の高騰するオリーブオイルから、他の健康価値の高いオイルへの移行もみられる。

 業務用は新型コロナの5類移行に伴う人流の回復、外食需要や観光需要の復調などにより物量は回復基調にあるものの、物価上昇による消費マインドの冷え込み、節約志向の高まりから、回復は限定的となり、依然、コロナ前の水準までには至っていない。新型コロナ5類移行後の外食産業は、各業態ともに毎月前年を上回り、23年4月~24年2月において外食合計では各月109~117%推移した。業態別にはファストフードが前年比・19年比ともに堅調に推移。ファミリーレストラン、喫茶は復調の兆しがみられるものの、パブ・居酒屋は依然として19年までの回復には至っていない。中食は、19年を上回って推移。CVSの回復とともに量販店惣菜が引き続き好調に推移し、全体をけん引する一方、百貨店は19年までの回復には至っていない。

 依然、高値圏の推移であるものの大豆・菜種・パーム油の高騰が収まりつつあるなか、異常気象等によりオリーブオイルの価格が高騰。エクストラバージンオリーブオイルからクッキングオリーブオイル、さらにはこめ油や他の油種への代替がみられる。

 

▼以下略

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