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日刊食品通信
2024年7月8日

しょうゆ大手5社の上半期出荷量、1.1%減


業務用堅調も家庭用は1LPETが苦戦

 本紙集計による、しょうゆ大手5社(キッコーマン、ヤマサ、ヒゲタ、ヒガシマル、マルキン)の上半期(1~6月)しょうゆ出荷量(自家消費除く)は、16万421kl、前年同期比1.1%減となった。

 カテゴリー別の動向をみると、家庭用は構成比の大きい1LPETが苦戦となり、全体で前年を下回る動き。価格改定の影響を受けているほか、特売頻度の減少が響いている。特売頻度減少は、家庭でのしょうゆ使用量が減少していることに加え、流通サイドが日替わり特売で集客をするスタイルからポイント付与による集客に切り替えていることが原因と見られる。ただ、鮮度容器は比較的堅調な動きを見せており、600ml以上の大容量タイプが特に好調な動きとなった。

 業務用は、前年に発生した値上げ前仮需の反動などから月によって増減のバラつきがあるものの、飲食市場などの回復に伴い前年を上回る推移。しかし、飲食店は慢性的な人手不足や物価高の影響を受けており、大型容器の需要が減少傾向となっている。

 6月の出荷実績は、2万7,367kl、前年同月比3.9%減。営業日が前年よりも1日少なかったことから、家庭用、業務用とも前年を下回る推移となったようだ。家庭用は、前月に引き続き1LPETの出荷量が減少傾向。一方、鮮度容器は大容量タイプを中心に堅調な動きとなっている。業務用は、食料品の高騰や人手不足の影響を受けており、調理の手間を省くため、加工調味料へ移行するユーザーが散見される。また、しょうゆの使用量減少や、従業員の高齢化などにより、重量的に扱いやすい中容量帯以下へのダウンサイジングが進んでいるようだ。

 

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