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日刊食品通信
2024年7月4日

トマト加工品、2023年度実績は前年超え


今年度4~5月も好調に推移

 2023年度(4~3月)のトマト加工品市場は、値上げによる一時的な需要の落ち込みがあったものの、家庭用の早期回復と業務用の堅調持続により、前年度を上回る実績を確保した。

 全国トマト工業会がまとめた23年度のトマト加工品JAS格付実績は20万9,673tで前年度比2.7%増とプラスでの着地。品目別では、トマトケチャップが8万7,603tで0.9%増。家庭用はオムライスを中心とした節約志向に対応する手作りメニューの情報発信強化により好調。業務用は人手不足やインバウンドによる需要拡大により、堅調に推移している。トマトジュースは9万8,523tで10.7%増と2ケタ伸長。消費者の健康ニーズをとらえたほか、美容関心層のユーザー化で新たな顧客を獲得したことで好調に推移した。

 昨年は2年連続での価格改定が実施されたが、家庭用の早期回復と業務用の好調持続で乗り越えることができた。その一方、原材料価格等の高騰は依然として続いており、これに対応する再度の価格改定が今年に入って各メーカーで実施されている。また、採算を考慮して、一部商品の終売に踏み切るケースも出てきている。今年度4~5月のトマト加工品JAS格付実績は前年同期比20.0%増の3万8,373tで好調なスタートを切った。トマト加工品が持つ価値を訴求することで、値上げを乗り越える継続的な需要喚起ができるかどうかが今後のポイントになる。

 

▼以下略

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