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2024年7月2日
上期のビール販売、前年を上回る伸び
エコノミー需要2ケタ減には危機感も
本紙が推定した上期(1~6月)のビール販売は、国産大手4社計で前年同期比107.1%の約8,072万箱(大びん換算)と、減税効果と飲食店需要の回復が後押しして前年上期の伸長率を0.9ポイント上回った。ただ、生活防衛が色濃くなる中で割高感が強まり、RTDへの消費移行も加速したエコノミーカテゴリー(旧新ジャンルと発泡酒)が88.3%の6,937万箱まで落ち込み、3カテゴリー計では97.5%の1億5,009万箱と、減少幅が前年上期より1.8ポイント広がる結果となった。エコノミーカテゴリーの内訳は、発泡酒への規格変更が続く旧新ジャンルが78.8%の4,339万箱と前年上期より9ポイント悪化する一方で、発泡酒は110.6%の2,598万箱と前年上期の伸長率を0.7ポイント上回った。市場では、「業務用ビールも19年比ではまだ75%前後の中、家庭用需要が予想以上に減少し、総需要はむしろ減っているのは由々しきこと」と、下期に向けて警鐘を鳴らす声も出ている。上期のカテゴリー構成比(カッコ内は前年上期)は次の通り。ビール53.8%(49%)、旧新ジャンル28.9%(35.8%)、発泡酒17.3%(15.3%)。
一方6月は、けん引役のビールが前年同月比96%弱と3ヵ月ぶりのマイナスとなった上に、エコノミー需要も81%弱(旧新ジャンル75~76%・発泡酒92%弱)と低水準が続いたことで、3カテゴリー計も88~89%にとどまった。エコノミーとしてのマイナスは10ヵ月連続で、うち旧新ジャンルは21ヵ月連続、発泡酒は3ヵ月ぶりだった。
▼以下略
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