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2024年6月28日
MSG輸入単価、円安進み上昇続く
中国は新興ブランド進出、価格訴求強まる
財務省が27日発表した2024年5月の貿易統計によると、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウム(MSG)の輸入通関実績は、1kg当たりの輸入単価が260.0円、前月比では12.6円上がり105.1%と今年2月以降上昇が続いている。為替相場が4月中旬以降、円安が進んだことで、CIF価格も徐々にではあるが上昇基調となっている。
単価が上昇傾向の中で、国別の価格差が拡大。中国はメイファ、フーフェンの大手2社ブランドに、低価格のイーピン、さらに中国食品大手のCOFCO(中糧集団有限公司)が日本市場へ進出するなど、中国ブランド内での価格競争もし烈化している。低価格を訴求している新興ブランドに対し、メイファの日本総代理店のFDJは廉価版の発売を始めるなど、低価格品への対抗策を打ち出している。なお、輸入数量は合計で1万897t、前年比120.4%。
国別では、ベトナムは数量2,362t、前年比121.5%、単価は275.3円、前月比は6.5円上がり102.4%。前年比は104.3%。インドネシアは数量2,900t、118.5%、単価は266.1円、前月比は19.7円上がり108.0%。前年比では102.5%。
ブラジルは数量3,071t、115.0%、単価は305.4円、前月比は7.1円上がり102.4%。前年比では135.9%。中国は数量2,410t、130.9%、単価は177.1円、前月比は1.0円上がり100.6%。前年比は98.4%。台湾は数量139t、102.24%、単価は290.2円、前月比は4.7円上がり101.6%。前年比は112.3%。
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