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日刊食品通信
2024年6月14日

豪州産24年下期原料チーズ、2%の値上がり


チェダーt当たり4,850ドル(本紙調)

 豪州産輸入原料チーズの2024年下期(7-12月)価格は、2%程度の値上がりでほぼ妥結した(本紙調)。チェダーのt当たり価格は4,850ドルで、24年上期(1-6月)比では約100ドルの値上がりとなる。また、ゴーダは同4,800ドル、チェダーと同様に約2%上昇した。

 オセアニアの生乳生産は安定しているなか、EUや米国の生乳生産が減少。また、エネルギーや飼料価格、生産者支払い乳価が高止まりする一方、コロナ禍からの活動回復が進んでおり、バターを中心に世界的な乳資源需給は引き締まっている。

 乳資源国にとって、チーズより他の乳製品の生産に生乳を割り当てる方が有利な状況が続いており、国際的なチーズの供給力は低下している。このためチーズの国際価格は強含みで推移。一方、一時低迷した中国の需要がやや回復し、東南アジアを中心とした底堅い需要も継続している。

 今回の価格交渉は、国際相場に比べ小幅な値上げで妥結しており、安定的な供給力を示したい豪州側が思惑を反映した結果といえそうだ。

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