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日刊食品通信
2024年5月30日

23年度市販用チーズ5%増(本誌調)


値上げの影響継続、物量回復が課題

 本紙が集計した2023年度(4〜3月)の市販用チーズ市場は、売上高が前年を5%程度上回って推移。一方、昨年の春以降3度にわたる価格改定(容量変更含む)の影響から、物量ベースでは8%減と低迷した。

 23年度をタイプ別にみると、プロセスチーズが金額で104・物量ベースで90、ナチュラルチーズが金額105・物量91。

 アイテム別にみると、スライスが金額101・物量87、以下、切れてるタイプが101・88、ベビーが101・88、6Pが98・85、粉が111・94、さけるタイプが99・96、クリーム類が102・89、カッテージが105・94、カマンベールが94・85、フレッシュモッツァレラが102・94シュレッドが110・92。

 19年のコロナ禍で広がった調理ブームは、22年にかけて沈静化した。しかし、様々な食品が複数回の値上げを実施する中で消費者の防衛意識が高まり、「作れる物は自分で作る」という意識に変化し、これがクリーム類やカッテージ、シュレッドの堅調な動きにつながっている。また、自宅待機時間の延長で、これまであまり市販用チーズを食べなかった人が調理用途に注目。市販用チーズの間口を拡大させている。

 一方、内容量変更を含む価格改定の影響で、日々口にされているチーズの量は減少している。「新しい需要を創造し、物量を引き上げていかなければならない」(大手メーカー)というように、消費量の回復が今期最大の課題となっている。

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