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日刊食品通信
2024年5月28日

ビスケット輸出は技術力訴求を(吉田会長)


日本独自のアレンジ、技術の積み増しが必要

 超高齢化社会を迎え、国内産業は海外での需要開拓を官民挙げて進めているが、インバウンドの拡大で日本の菓子は品質の高さ、品ぞろえの豊富で外国人の購入が年々拡大している。菓子の輸出も農水省の輸出促進事業のもと、取り組みが進められている。24日開催の令和6年度全国ビスケット協会通常総会後の記者会見で、本紙は吉田 康新会長(写真)に、ビスケット輸出の取り組み状況と課題について聞いた。

 吉田新会長は、食品業界の輸出の傾向について「農林水産省を中心に“和食”を海外にPRしていることがうまくいっていることの現れで、菓子でもビスケット以上に伸長しているカテゴリーも見受けられる。菓子の中でも、和の文化で輸出しているのは、あられやせんべいなどで、ビスケットは明治以降に日本に輸入され、西洋に追いつき追い越せと積み重ねを続けてきたもので、(和というくくりで)戦う前提としては厳しいものがある」と説明。

 そのため、「食習慣のない和食文化を輸出しようというものとは異なり、日本としてどのようにアレンジしたのか、技術を積み増ししたのか、我々の技術力を持って、欧米先進国に負けないようなものにまで到達させないといけないと思う」と海外を視野にした際のビスケット業界の取り組むべき課題を挙げ、「日本で技術を磨いたビスケットを見てほしい」と述べた。

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