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2024年5月10日
ツナ類バンコク相場、カツオ軟調見込み
ツナ缶の主原料であるカツオ・マグロバンコク相場は、カツオは好漁による供給過多で軟調が見込まれている一方、キハダはEU市場の需要が高まる見通しにあり堅調推移が予想される。
カツオは、昨2023年8月にUS$2,100をマークし、17年10月に記録した最高値(US$2,350)に迫ったが、9月以降は軟化推移、年明け24年1月はUS$1,500、2月はUS$1,450、直近3~4月はUS$1,400まで下落した。一方、キハダは、22年7月(US$3,600)に過去最高を記録した後、緩やかに軟化基調をたどり,22年下期から23年上期にかけてUS$3,450をキープ,同年9月にUS$3,000を割り込み,11月以降は直近4月までUS$2,800で推移。一頃の安値(20年下期US$2,000台前半)に比べ依然として高値圏にある。
大手ブランドによれば、直近4月末現在のバンコクカツオ相場はUS$1,400程度。中西部太平洋の漁模様は、西部(ミクロネシア・PNG周辺)、東部(ナウル・ツバル・キリバス周辺)ともに好漁で推移している。原料供給量は引き続き高位で推移しているが、船主・トレーダーが値下げ圧力に強く抵抗する形で相場は硬直している。長期間にわたり供給過多気味な状況が続いており、今後の相場は軟調に推移する見込み。
キハダはインド洋及び大西洋の漁模様に回復の兆しが見られる一方、長期間キハダ原魚の供給量が低位で推移していたため、需給が釣り合う形で大相場は横ばい推移している。今後は、EU市場向けキハダ原魚への引合が強まる見通しであることから、相場は堅調に推移するものと見られている。
▼以下略
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