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2024年5月9日
23年度市販用マーガリン前年並み
バター値上げで値ごろ感
2023年度のマーガリン市場(4~3月)は、容量ベースで5%強のマイナスとなったが、22年9月に行った価格改定を背景に、金額ベースでは前年並みを確保。また、23年4月に実施された乳製品向け乳価(生乳取引価格)の引き上げに伴いバターが値上げされたため、マーガリンに値ごろ感が生まれたことも市場を下支えした。
パン回り商品であるマーガリンは、食パンが低調に推移する中で健闘しており、メーカーは「21年10月に続き22年9月にも価格改定を実施したため、市場実績は大きく落ちると予想していた。しかし、バターの値上げにより、マーガリンとの価格差が開いたことで、消費者にはマーガリンの値ごろ感が広がっている」と説明する。
タイプ別実績は、プレーンタイプが金額3%減・容量12%減、ヘルシータイプが金額3%減・容量9%減、グルメタイプが金額5%増・容量1%増、ケーキ用が金額前年並み・容量6%減。
プレーンタイプでは、小容量(200g未満)のタイプの値ごろ感が受け入れられたことで好調だったが、定番の大型品が苦戦し全体でもマイナス。一方、バターの値上げを受けて競合するグルメタイプが伸長した。また、コロナ禍で20年に広がった家庭での調理ブームは、21年~22年にかけて一服したものの、相次ぐ食品の値上げで再び「家で作れるものは作る」動きが広がっており、ケーキ用の底堅い需要につながっている。
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