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日刊食品通信
2024年2月13日

23年の日本酒輸出上位社動向(本紙調)


 2023年の日本酒輸出は,数量で2万9,195kl(前年比81.3%)、金額で410億8,181万円と、ともに2ケタ減となったが(関連既報)、本紙調べの数量ベースでの上位社動向でも前年比でプラスはなく、80~70%台実績の蔵元が多かった。主要仕向地である米国、中国、香港向けの減少が響いている。

 灘・伏見の大手では、トップの白鶴酒造(総量3,000kl台)も、「エクセレント純米、純米にごり酒さゆり、白鶴生貯蔵酒などが主力。24年は米国、中国など前年に失った市場を取り戻す」としている。一方で23年は英国、オランダ向けなどが伸びた。

 宝酒造(松竹梅)は米国向けウエートが高く厳しかったが、英国、韓国、ニュージーランドなどが伸びた。24年は米国の家庭用、香港の業務用に注力。

 月桂冠は、台湾、韓国向けが堅調で、「24年は米国、中国向けに注力」していく。

 辰馬本家酒造(白鹿)は「黒松白鹿の純米大吟醸、純米吟醸、超辛などが主力だが、23年は伸びた国はなかった」とし、24年は米国、東南アジア等に注力。

 大関は辛丹波、花泡香を主力に、米国向けやシンガポールなどが伸長。24年も米国向けで付加価値商品の取り組み拡大や、中国、韓国向けも強化。

 黄桜は台湾、タイ、英国向けが伸びたが、米国が厳しかった。S純米大吟醸、通シリーズなどが主力。

 菊正宗酒造は、米国、中国が上位国で厳しかったが、香港は外食や量販店との取り組み強化でプラス。24年は米国向けを強化していく。

 

▼以下略

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