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MSG輸入で中国が急増、上位国に接近
23年2.4万t、総輸入量の22%へ拡大
中国からのグルタミン酸ナトリウム(MSG)の輸入通関数量が、初めて2万t超と大手メーカーの生産工場があるブラジル、インドネシア、ベトナムに肉薄している。MSGを使う加工食品は安定的な数量と品質から国内、韓国大手との取引が大多数を占めていたが、コロナ禍とその後のロシアによるウクライナ侵攻で、MSG製造に欠かせない苛性ソーダ、リン酸、アンモニアの副原料が高騰。輸入価格も一時期は1㎏あたり300円近くまで上昇。そのため、ユーザーの加工食品メーカーは、数量確保ため、新たに中国大手品を使うケースが出ているようだ。
財務省が30日発表した貿易統計によると、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウム(MSG)の2023年の1kgあたりの輸入単価が240.1円と前年同月比では104.5%。23年12月の単価は239.1円、前月比では8.3円下落し96.6%、前年同月比では96.3%。総輸入数量は10万8,460t、前年比87.4%、金額260億4,553万円、同91.3%。
国別では、ベトナムは年間数量2万5,920t、同77.8%、単価は269.9円、同115.2%。12月単月は1,945t、74.6%、単価は268.4円、前月比16.1円下がり94.3%、前年同月比は99.1%。インドネシアは年間数量2万8,993t、75.1%、単価は257.9円、109.3%。12月は1,623t、52.1%、単価は246.4円、前月比は3.9円下がり98.5%。前年比では92.3%。ブラジルは年間数量2万7,649t、85.1%、単価は241.0円、100.6%。12月は2,248t、133.8%、単価は271.7円、前月比は9.9円上がり103.8%。前年比では119.8%。中国は年間数量2万4,141t、133.8%、単価は182.7円、96.6%、12月は数量2,663t、184.5%、単価は181.5円、前月比は4.1円下がり97.8%。前年比は95.7%。
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