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日刊食品通信
2024年1月30日

23年ココア市場、金額ベースでプラス


本格値上げの年、ピュアの健康ブームも

 本紙調べの2023年ココア市場は、数量ベースでは前年比マイナスだったものの、金額ベースではプラスを確保する見通し(詳細は姉妹誌「酒類食品統計月報 24年2月号」)。

 春に森永製菓、片岡物産のシェアトップ2が本格値上げに動いたことで単価が上昇。数量の減少は「物価高のなかで想定の範囲ではある」(業界関係者)、「猛暑と残暑は想定の範囲外。値上げとのダブルパンチとも言える」(同)と複数の見方があるものの、一方で「店頭価格にしっかりと反映できたことは評価できる」(同)という。コーヒーメーカーの3位味の素AGF、4位ネスレ日本の製品はスティック入りインスタントで、森永製菓や片岡物産がメイン商材とする袋入りインスタントよりも早く値上げされていたが、市場の金額規模を底上げするには至っていなかった。

 以下すべて金額ベースで、形態別では袋入りインスタントがプラス。大きなプラス幅ではなく、記録的高温がアゲインスト。スティック入りインスタントはマイナスで、暑さに加え物価高で消費者の意識がコストパフォーマンスに傾いたことが大きい。袋入りへのユーザー流出も指摘される。一方、最も伸びたのはピュアで、8月テレビ番組「ザ!世界仰天ニュース」でダイエット効果が示唆されたことが引き金に。森永製菓「純ココア」、片岡物産「バンホーテン ピュア ココア」などが対象。過去にもココアの健康ブームはあったが、今回は「予想よりも長続きしている。落ち着きはするだろうが、ベースは上がるのでは」(同)と持続性が期待されている。

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