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日刊食品通信
2024年1月22日

ツナバンコク相場、軟化も高値水準


 ツナ缶の主原料であるカツオ・マグロバンコク相場は、軟化傾向にあるものの、引き続き高値水準にある。カツオは、昨23年8月にUS$2,100をマークし、2017年10月に記録した最高値(US$2,350)に迫ったが、9月以降は軟化傾向にあり、直近の昨12月はUS$1,550。これに伴い、23年の年間平均はUS$1,900(前年比12%高)と上昇し、2017年の年間相場と並んだ。

 一方、キハダマグロは一昨22年7月(US$3,600)に過去最高を記録した後、昨23年5月までUS$3,450で推移、6~7月はUS$3,200、8月はUS$3,000、9月US$2,950、10月US$2,850、11月以降12月までUS$2,800と続落。年間平均はUS$3,171(前年比2.7%安)とやや下げたものの、直近安値(20年下期US$2,000台前半)に比べると、依然高値水準にある。

 大手ブランドによれば、12月末現在のバンコクカツオ相場はUS$1,500~1,600程度。中西部太平洋の漁模様は、西部(ミクロネシア・PNG周辺)、東部(ナウル・ツバル・キリバス周辺)ともに並漁で推移している。長期間原料供給量が高位安定していることを理由に、各パッカーが値下げ圧力を強め相場は下落した。一方、足元の漁模様が並漁程度まで落ちついている状況下、今後の相場動向については同漁場の漁模様に注視が必要な状況。

 キハダは、EUにおける取引は依然活発に行われておらず相場は横ばい推移。EU船の主要漁場である大西洋において漁獲量が高位で推移しているため、今後の相場は軟調に推移する見込み。

 

▼以下略

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