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2024年1月18日
しょうゆ大手5社の23年出荷量、2.4%減
家庭用は低調、業務用は前年超え
本紙集計による、しょうゆ大手5社(キッコーマン、ヤマサ、ヒゲタ、ヒガシマル、マルキン)の23年しょうゆ出荷量(自家消費除く)は、33万6,571kl、前年比2.4%減となった。
カテゴリー別の動向を見ると、家庭用は前年を下回る動きに。新型コロナウイルス感染症が5月に5類感染症へ移行したことで人流が回復し内食需要が減少となったことや、価格改定の影響から出荷量が減少したようだ。容器別では、流通での特売頻度減少から構成比の大きい1LPETの減少が継続。鮮度容器は、大容量タイプの需要が好調に推移した。
業務用は、人流の回復に伴い外食市場や観光市場向けの需要が前年を超える動きに。しかし、コロナ禍前の19年水準には至っていないようだ。また、人手不足の影響からより加工度の高い調味料に移行するケースが散見され、価格改定の影響も相まって大容量タイプの需要回復に歯止めがかかっている。人手不足の影響は大きく、今後も先行きが不透明な状況。一部では客を受け入れきれず大規模宴会などに対応できない店舗や、客室をフルで埋められない旅館業者もおり、業務用カテゴリーの回復の遅れにつながっている。
なお、12月単月の出荷実績は3万5,047kl、前年同月比3.2%減。家庭用では特売頻度減少による1LPETの苦戦が継続。また、鮮度容器は大容量タイプが好調な動きとなった。業務用は、価格改定の影響を受けつつも、忘年会需要やインバウンド需要から回復傾向となったようだ。
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