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2016年10月3日
缶コーヒー秋冬商戦、ボトル缶主戦場に
上期2%増で折り返し、通期プラスも
缶コーヒーの秋冬商戦がスタートした。通年での展開が定着してきた缶コーヒーだが、やはり最需要期は秋冬シーズン。特に今年は「ボトル缶」の新商品、リニューアルが目白押しだ。ボトル缶は今上期の伸びも顕著で、通年で「構成比が3割に達する」との見通しもある。ボトル缶はSOT缶と比較し利益率が低く、単に「市場が拡大しているから」だけではない理由が存在するようだ。背景にはどのような市場環境があるのだろうか。その市場動向や各社の施策についてまとめる。
今年の缶コーヒーの戦略は、①ボトル缶の強化 ②中容量PET、デカフェなど新基軸の登場 ③SOT缶の安定化—などが特徴で年初から各社積極的な施策を展開している。今上期は主要ブランドがいずれも好調で1〜2%増で折り返し、年間でのプラス着地の可能性もでてきた。
各社のボトル缶への注力は、ここ数年の成長を反映している形だが、今年は特に積極的な展開が目立つ。ここ5年ほど2ケタ成長を続けるボトル缶は、“缶コーヒー市場の救世主”ともいわれ、昨年は前年比で約3割増、5年間で実に約2倍増と拡大と際立った伸びを見せている。今上期も2ケタ増で推移し、一時期は容器が足りない状況も発生した。
急速に拡大している背景として、容器の特性が現在のライフスタイルに合致していること、また中身のこだわりやラインアップの拡大なども後押ししている。ユーザーは、リキャップできる利点や容量が多く、“ながら飲み”にも適していることからオフィスユーザーや、また女性層や20代の若い世代などこれまであまり缶コーヒーを飲まなかった層の購入が拡大しているようだ。
▼以下略
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