日刊食品通信 記事詳細

バック
ナンバーへ
日刊食品通信
2023年12月29日

7&i、「食品製造小売」確立へインフラ整備


首都圏で食品シェア拡大の切り札に

 セブン&アイ・ホールディングスは24年2月、精肉のプロセスセンター(PC)と惣菜のセントラルキッチン(CK)を併設したPeace Deli(千葉・流山市)の「千葉キッチン」(千葉市)を開設する。「流山キッチン」に続くインフラで、PCで加工した精肉をCKで調理して惣菜にするなど独自の商品づくりを図りながら、「食品製造小売」業態の確立を目指す。

 Peace Deliはグループ共通インフラとして機能集約し、食品製造事業の基盤強化を図るために、今年3月に設立。すでに「流山キッチン」を稼働し、イトーヨーカ堂とヨーク(9月1日付でヨーカ堂と合併)の首都圏店舗約200店に商品供給を開始している。グループ共通インフラによる商品供給は、製造拠点から各店舗に惣菜や生鮮商品を供給するという「製販一体」体制で半世紀以上、知見を培ってきたグループのスーパー、ヨークベニマルに原料となる生鮮食品の産地開発、レシピ提案、製造ラインづくりなどを学びながら進めてきたもの。「千葉キッチン」を稼働することで、供給エリアが広がり、商品アイテムが拡大、店舗レベルでの生産性を高める狙いがある。キッチンではPCで加工の惣菜や、CKで製造した調味料を使った味付け済みの精肉商品などを製造し、「ヨーカ堂でしか買えない」差別化された商品づくりなどを行う。従来、店内で行っていた精肉や鮮魚の加工を専門的に行うことで人手不足の環境下での店舗作業負担も軽減できる。またネットスーパー向け商品の供給も行っている。今後は首都圏を中心としたグループ食品戦略を担うことになり、当該エリアでの食品シェア拡大とバリューチェーン構築を目指す。

サービスのお申し込みにつきましては、お電話またはフォームよりお願い致します

  • お申し込みにつきましては、弊社が受信確認後、お客様にご確認事項を通知してから、書籍とご請求書を郵送致します。
  • 電子版、紙版どちらも下記よりお申し込みになれます。
ホームページからのお申し込みフォーム

電話からの
お申し込みはこちら

バックナンバーへ

媒体紹介へ