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2023年12月25日
23年乾麺市場、前年比1ケタ半ば増見込む
そうめん猛暑も数量減、そば・中華麺堅調
23年乾麺市場は、金額ベースで前年比1ケタ半ば増での着地を見込む。内食減・価格改定・需要期の天候不良とマイナス要因が重なった中で健闘したといえるが、諸コスト高騰による利益圧迫、手延べ麺の生産者不足、ライフスタイルの変化による需要減など課題は枚挙にいとまがない。PB拡大も続いており、大手メーカーは受託を減らし自社製品の販売に注力しているが、中規模メーカーの中には生産数量の6割をPBが占めている企業も存在する。一方で設備の都合上、受託が困難な小規模メーカーは相当苦しい状況であることは想像に難くなく、今後廃業は増えていくだろう。
カテゴリー別の市場動向は以下の通り。
「そうめん・ひやむぎ」が1ケタ前半増。梅雨明け以降好調に推移したものの、6月に気温が低い日が続き小売店のエンド露出が遅れるなど、最需期である5~7月の天候不良が影響し伸び悩んだ。8月以降は2ケタ増で推移したが、需要がPB・オープン価格品など安価品に集中した。
「そば」は2ケタ前半増。通年商材かつ嗜好品的な要素によるユーザー定着率の高さから高配合系を中心に堅調推移。数量でも前年を上回るメーカーもありそうだ。生そばの値上げが続いたこともプラスに働いた。また、テレビ番組やニュースサイトでの乾麺実食ランキングが定期的に実施されており、毎回反響も大きく需要の起爆剤となっているようだ。
▼以下略
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