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日刊食品通信
2023年12月20日

冷凍食品市場、来春からもう一段値上げ


販売数量増加へ活性化策が急務

 冷凍食品市場は、来春からもう一段の値上げに動く。原材料価格の上昇や、原油価格の高騰に伴う物流費、包装資材費、動燃料費等の上昇が続いており、想定を上回る円安が追い打ちをかけている。各社とも業務の効率化や原材料の見直し、物流改善の合理化などを進めているが、自助努力を超えるコスト高に直面。一昨年来、段階的に値上げしてきたが、引き続くコストアップに追いつかない状況。こうしたなか、大手ブランド各社から価格改定の発表が相次いだ。

 冷凍食品市場は引き続き成長しており、上期は家庭用、業務用とも金額ベースで大きく伸長した。コロナ禍で新規ユーザーが増えたことや外食需要の回復が後押しした。ただ、値上げにより物量ベースでは前年を下回って推移、特に低価格帯の商品群で明暗を分けたほか、高単価パック品も苦戦。今後の巻き返しに向けた市場活性化策が急務の状況にある。

 上期(4~9月)の家庭用冷凍食品市場は前年比106%と続伸した。コロナ禍の巣籠需要で新規ユーザーを獲得したことや、食料品の値上げラッシュが続くなか、カップめんなど他の品目に比べてコストパフォーマンスの高さから冷凍食品を選ぶ人が増えている。下期は10月単月で106%と好調なスタート。特に野菜など素材品は120%と大幅伸長、おかず関連107%、弁当、めん類はともに103%と堅調。11月以降も同水準で推移している。通期見通しは105%と値上げ分が寄与するものと見られる。

 

▼以下略

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