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2023年12月14日
豪州産24年上期原料チーズ、10%強値下がり
チェダーt当たり4,750ドル(本紙調)
豪州産輸入原料チーズの24年上期(1-6月)価格は、11%程度の値下がりでほぼ妥結した(本紙調)。チェダーのt当たり価格は4,750ドルで、23年下期(7-12月)比では約600ドルの値下がりとなる。また、ゴーダ価格は同4,700ドル。チェダー同様600ドルの値下げとなった。
今回の価格交渉は、豪州国内の生乳需給緩和を受けて弱含みでスタートした。豪州は一昨年半ば以降、豪ドル安による輸入インフレに加え、コロナ禍一服による経済活動の正常化を追い風とする賃金インフレが進行。物価は18ヵ月で約30%上昇し、牛乳乳製品需要は緩和傾向にある。このためチーズ向け生乳は増加が見込まれており、さらに前期に比べ豪州の生乳生産が順調なことや、これまで好調だった中国向け輸出が低調なことも相場の軟化につながっている。
原料チーズ価格は、21年下期に約10%、22年上期にも同程度値上がりしており、22年下期はさらに16%上昇した。その後23年上期は7%、下期は10%値下がりしたものの円安の進行もあって豪州産PC原料の輸入単価は高止まりの状況にある。
今回の交渉で輸入価格はさらに値下がりしたものの、昨年12月の為替水準は135円前後だったことから、値下がり分の多くは相殺されることになる。原料チーズ価格が高水準であることには変わりはなく、国内メーカーは依然難しい経営判断を迫られている。
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