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日刊食品通信
2023年12月6日

マルハニチロの池見社長、事業概況を語る


 マルハニチロは4日、豊洲本社で年末会見を行い池見 賢代表取締役社長(写真)が事業概況や今後の方針など要旨次の通り語った。会見には、半澤貞彦代表取締役副社長執行役員、舟木謙二取締役常務執行役員も同席した。

 食品は円安もあり原料価格は高止まり。加えて2024年問題等物流コストアップ、労務費も上昇しているなか、価格改定が続いている。生活防衛意識が一層高まり販売数量は下落している。水産は昨年、魚価高で推移したが、今年は反転し調整局面にある。海外は厳しい環境下、ヨーロッパ事業は増収増益と善戦している一方、コロナ後の変化による影響も大きい。タイのペットフード事業はアメリカ向けが在庫調整局面となったほか、北米スケソウダラ事業は中国のゼロコロナ政策からの転換でスケソウ製品が世界的に一気に流通したことで反動がでた。国内では水産資源の減少が顕著。サンマ、サバなど缶詰原料や荷受事業では鮮魚不足の状況となった。

 上期は増収増益と過去最高を更新した。食材流通と加工食品セグメントが好調だった。一方、水産資源セグメントは燃油価格が大幅にアップし海外漁業ユニットが苦戦。マグロ、ホタテ、鮭鱒の価格調整が顕在化し下期は厳しい見通し。タイのペットフードは在庫調整が終わり11月から通常ペース。スリミは今期は厳しいそう。好調な食材流通、加工食品セグメントが苦戦の漁業、海外セグメントをどこまでカバーできるかがポイントになる。

 

▼以下略

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