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MSG輸入単価、240円台推移も国別価格差拡大
中国が年間数量2万t突破確実に
財務省が29日発表した2023年10月の貿易統計によると、うま味調味料のグルタミン酸ナトリウム(MSG)の輸入通関実績は、1kgあたりの輸入単価が247.4円と9月比で101.1%、2.6円上昇し2ヵ月連続で前年を上回った。前年同月比では88.6%だが、22年12月に単価が250円を割り、ほぼ10ヵ月240円台を推移している。
その中で、中国が1~10月累計で1万9,000t超となり、前年総輸入量を上回り、年間輸入量では2万t突破は確実で、2万2,000~3,000t台まで拡大が見込まれる。中国が急増している背景には、ベトナム、インドネシア、ブラジルなどの主要輸入国に比べて、輸入単価が180円弱まで下がるなど、価格差が拡大していることにありそうだ。
国別では、ベトナムは数量2,419t、前年比92.8%、単価は280.8円、前月比は3.0円上がり101.1%。前年比は99.6%。インドネシアは数量2,257t、55.7%、単価は260.9円、前月比は0.4円上がり100.1%。前年比では92.6%。
ブラジルは数量2,600t、64.1%、単価は258.1円、前月比は3.8円上がり101.5%。前年比では81.9%。中国は数量2,546t、118.8%、単価は188.9円、前月比は9.2円上がり105.1%。前年比は93.1%。台湾は数量195t、496.4%、単価は284.4円、前月比は4.0円上がり101.4%。前年比は102.6%。
一方、核酸の輸入単価は合計で1,648.5円、前月比は211.5円上がり114.7%、前年比は99.1%。輸入数量は203t、58.5%、金額は3億3,503万円、58.0%。
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